Achan_11’s blog

気ままな日記

私の父

父の鬱と老後を考える。

私はかれこれ20年程、父との向き合い方がわからずにいる。

 

世の中にはうちよりも壮絶な家族がいるのは知っている。

大したことじゃない。

今まで目を背けてきた部分もある。

今もなお、どうしたらよいのかわからない。

だけど父も60になって、いよいよ無視できない問題になってきた。

 

うちの家族を複雑と言ってよいのかわからないが、

少し独特だ。

 

父はTHE昭和の亭主関白系おやじ。

母も父を立て、泣き言ひとつ言わない

我慢強い昭和の女性像に当てはまるのかもしれない。

 

父は話し合いというものができない。

母や家族が相談として穏やかに話しかけても

自分への攻撃と捉え、怒鳴り散らし物に当たる。

 

これだからお金の話、進路の話も

まともにできた試しがない。

 

幸い人に手を上げる人ではなかった。

 

私が中学生の頃だったと思うが、

父が鬱になった。

 

理由は会社への不満が溜まったことだったと思う。

父はストレスにうまく向き合えない。

 

会社の何が嫌なのか。

 

不満① 上司が自分を評価してくれない

不満② 自分より大卒の後輩が昇進していく

不満③ PCやメールなど、そんなの俺には出来ない

 

評価されるだけのことをしているのか、考えればいい。

子供の私から見ても、評価に値していなかったと思う。

そもそも上司や会社に自分の価値評価を依存していることが間違いだ。

不満があるなら、資格を取得するとか転職・独立するとか方法はあっただろう。

そういうことを考えられない人だった。

ただただ不満の中にいて愚痴だけで何もしない。

確かに合わない上司は存在するが、私が上司なら父を評価しない。

 

それでいて時代についていこうとしない人だった。

無理についていこうとする必要はないが、

仕事で最低限求められているデバイス

コミュニケーションツールを使いこなす努力は必要だろう。

 

それは仕事を円滑にするものだし、

相手ヘの心遣いでもある。

 

父はよくメールは打てないから電話でくれ、と

仕事の電話口で言っていた。

 

私に対してもそうだ。

父からの電話に出ないと怒られる。

だが、電話というのは相手のタイミング無視なのだ。

毎回かかってきたタイミングで出るのは無理がある。

父にメールしてと言うと、そんなのは俺には出来ないと。

 

きっと職場でもこういうスタンスなのだろう。

上司の気持ちも分かる。

 

うまく消化できずに自分の中に溜め込んで鬱になり、仕事を辞めた。

 

鬱になったのが先か、仕事を辞めたのが先かは覚えていない。

 

当時、一馬力だったのに辞めた。

娘二人、一番お金のかかる時期だった。

母の苦労は察するに余りある。

 

常々自分のことばかりだと呆れる。

 

また別の投稿で書こうと思うが、

紆余曲折あり、私が18で上京したタイミングで

母は高校生になる妹を連れて家を出た。

 

私が生まれ育った家に、父・祖母・祖父だけとなった。

 

母が出て行った頃の父は

鬱状態もそこそこ回復していて仕事もしていた。

 

母が出て行ってなお、父は理解していなかった。

ほとぼりが冷めたら戻ってこいなどと母に言う。

 

母からすれば「は!?」である。

 

それから十数年、祖父母が元気だった間は

さほど問題なかった。

 

ところが数年前、祖母が呆け始めた。

 

家事などしない父は、

母が出て行ってからも祖母に任せきりだった。

 

その祖母が呆けてしまったので

父は仕事をしながら家事を含め、介護生活を送ることになった。

 

相当に大変だっただろう。

そこでようやく思い知ったらしい。

 

自分ひとりの面倒を見ること

仕事をしながら家事をすることの大変さ

 

冷たい人間と思われるかもしれないが、

自業自得だ。

 

仕事をしながら家事と子育てをし

鬱の父の相手をしていた母の苦労を見てきた私は

そう思ってしまう。

 

加えて、祖母ももう長くないと分かったのだろう。

親を亡くす恐怖、自分一人になる恐怖が同時に襲ってきたのだと思う。

また鬱になった。

 

仕事が自由業なので長時間人と接することもなく、

働く時間も長くない。

それでいて話し相手の家族もいない。

 

一人になる時間が長いのだから

気を紛らわすこともできないのだろう。

 

私から言わせれば、時すでに遅しだ。

こういう未来を少しも想像しなかったのか。

 

今は祖父母も亡くなり、

鬱状態から脱しつつあった。

 

ところが今度は父自身の健康問題である。

全く重症ではないのだが、目が悪くなったり鼻が悪くなったりで

手術をすることになった。

 

小心者かつ合理的な考え方をできない人なので、

この程度でパニックだ。

 

近くに話し相手がいないからだろうが、

子供や兄弟に時間関係なく電話をしてくる。

 

出ればうじうじ考えても仕方のないことを

数時間聞かされる。

 

正直うんざりだ。

 

自業自得だと突き放したい気持ちと

独り身としては話し相手のいない寂しさもわかるので

相手してやるべきかという気持ちも少なからずある。

 

それでも根本的な解決として

父自身が精神的に自立してもらわないと困る。

 

精神科に通わせた時期もあるが、

自分が鬱だと分かりつつも精神科医は仕事で話聞いているだけだとか

薬に頼ると抜け出せなくなる気がすると言って薬も飲まない。

 

じゃあどうしろと?

良くなる努力をせずに人を頼るなと言いたくなる。

家族といえど、付き合いきれないという気持ちになってくる。

 

もとはといえば父自身が招いた顛末だ。

その性格を変えようとしなかったからだ。

 

少々当たりが強く見えているかもしれない、、、

ここに書いたことが全てではないので

どうしても怒りが込み上げてきてしまう。

 

父を精神的に自立させるには

どうすればよいのだろう

 

もう60年生きてきたのだから

今更変わらないのかもしれない

 

だとしたらどうすればよいのか

 

これから老後問題が待っていると思うと恐ろしい

 

自殺しないかという懸念もある

 

父との関わり方をもう15年くらい考えているが答えが出ない。

これまでは目を背けて流していればよかったが、

いよいよそうもいかなくなってきた。

 

ダーっと勢いで書いてしまったが、

同じ境遇の方や諸先輩方で何がご経験があれば

お知恵を借りたい思いです。。。